こんにちは
ちだ歯科クリニック
歯科衛生士の菅です(*´ω`*)
"神経をとったのに痛い"
"治療後痛みが続く"
と悩まれている方もいるかと思います。
歯の根の治療中の痛み、
治療後の痛みについて
対処法をお話します(^o^)
歯の根の治療の時に激痛で耐えられないほどの痛みがあり
なぜこんな痛い思いをしてまで
根管治療をしなくてはいけないのかと
悩まれている方も多いのではないでしょうか?
痛みによって治療を中断してしまう方もいるほどです。
根管治療の痛みは人によって大きく変わるので、
理解されない場合も多いのです。
歯の神経に麻酔をして歯の神経を抜く処置をするか
歯の強い痛みが落ち着くまで痛み止めで様子をみます。
すぐに痛みを取りたい場合は神経を抜く処置をします。
ただし、麻酔が効かない時には神経が出るまで、
痛みをこらえ、直接歯の神経に麻酔を入れます。
かなり、痛みが強く出ます。
できるだけ治療の痛みを避けたい場合は痛み止めで
歯の痛みを抑え、強い痛みが引いてきたら歯の神経を抜く処置をします。
麻酔は効きやすくなっているので処置中の痛みは軽減できます。
根管治療のたびに激痛になる人は麻酔をしてもらう
根管治療とは歯の根の中をきれいにし、消毒していくことです。
多くの場合、歯の神経が無くなっているので痛みがない人が多いのですが、
根管治療のたびに強い痛みを伴う方がいます。
歯の根の周りの痛みを感じる部分が敏感な場合や一部の神経が残っている場合があります。
対処法
痛みがある場合は我慢せずに麻酔をしてもらうことをお勧めします。
麻酔をしてしっかり治療し、早めに根の治療を終了して安静にすることが重要です。
また、治療後に痛みが続いてしまう方は、痛み止めを飲むようにしてください。
痛いからといっていつまでも消毒を繰り返しても、痛みだけが繰り返されてしまいます。
根管治療後に噛むと痛みが出る時がある
根管治療の後に歯に物が当たると痛かったり、噛むと痛かったりすることがあります。
歯の根の周りには噛んだ時に硬い物や軟らかいものを
判断する歯根膜(しこんまく)という薄いクッションがあります。
根の先からこの歯根膜に炎症が伝わると噛んだ時に痛みが出ます。
対処法
普通に噛んでも強い痛みがある時には、
歯医者で治療している歯の噛み合わせを調整してもらいます。
噛む時に刺激がなくなればかなり楽になります。
痛みが強ければ痛み止めをのんでください。
また、治療中の歯は安静にしておく必要があるため、噛まないように注意してください。
根管治療後に腫れと痛みがでてきた
根管治療後に歯茎の腫れや痛みが出ることがあります。
今まで歯の中の細菌が多かったため、骨の中に細菌や細菌の死骸である膿が溜まっていました。
根管治療をすることによって、細菌の量が減り、体が今まであった膿を外に出そうと働くためです。
対処法
抗生物質と痛み止めで腫れと痛みを軽くします。
治療後、急に腫れると驚くと思いますが、
骨の中に溜まっていた膿が出てくること自体は悪いことではありません。
抗生物質で細菌を殺し、痛み止めで痛みをコントロールしてください。
歯の根の中に薬を入れた後に痛む
歯の根の中がきれいになったら、細菌が入り込まないように薬を詰めます。
この時、空気が入らないように圧力をかけて薬を詰めるために、
刺激で2、3日痛みが出ることがあります。
あと、違和感が続く方もいます。
対処法
痛みが強ければ、痛み止めで対応してください。
2、3日から1週間程度で痛みは軽減してきます。
また、その歯で噛まないようにすることも重要です。
痛い思いをしてまで根管治療をする理由
根管治療とは歯の神経が入っていた空洞である歯髄腔(しずいくう)をきれいにし、
細菌が入り込まないように薬で密閉することです。
歯髄腔は神経が死んでしまうと細菌が繁殖し、
根の先から細菌や毒素を顎の骨の中にばらばらまきます。
この細菌によって副鼻腔炎や骨髄炎などの大きな病気になることもあるのです。
この歯髄腔の細菌は自然に治ることがないため、
根管治療をして機械的に細菌を取り除き、
新たに細菌が入らないように薬を緊密に詰める必要があります。
根管治療をすることによって神経が死んでしまった歯でも長く使うことができるのです。
まとめ
根管治療の全てを無痛で行うことはできません。
根管治療を途中にしてやめてしまうと
むし歯が進んだりや細菌がたまってしまい更に痛みが出てしまうこともあります。
残せる歯も寿命が短くなったり抜かなくてはいけない可能性につながってしまいます。
できるだけ頑張って通っていただけたらと思います(^^)