インプラント治療を受ける前に必要な検査とは?
2024/10/24
「インプラント治療を考えているけど、どんな検査が必要なんだろう」
そんな疑問はありませんか?
インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要です。そのため、安全に手術が実施できるかを判断するための、事前検査が重要になります。
そこで今回は、インプラントを埋入するにあたり、どのような検査が必要なのか、そして治療をスムーズに進めるためのポイントについてもお話ししたいと思います。インプラント治療を検討中の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
インプラント手術を受けるには検査が必要
そもそもインプラントという言葉自体は「埋め込まれたもの」や「移植されたもの」といった広い意味を持ちます。車の部品から豊胸手術まで、様々なものがインプラントと呼ばれます。
その中でも、特に歯の治療に特化した人工歯根のことをデンタルインプラントと呼びます。以降では、分かりやすくするために全てインプラントと表記します。
検査の種類と治療の流れ
冒頭でも触れたとおり、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要になる治療法です。そのため、手術が安全に実施できるかどうか、以下で挙げるような検査を実施し、患者さんの全身状態や口腔内の状況を詳しく確認し、治療を進めていく必要があります。
インプラント治療の流れでもお伝えしていますが、ここではより細かくご説明します。
- 問診と健康状態の確認
- レントゲン・CT検査
- 歯周病の検査
- 全身疾患についての検査
- 治療計画の立案
一つずつ見ていきましょう。
問診と健康状態の確認
インプラント手術を検討している場合、まずは歯科医師に相談しましょう。どんなことに悩んでいるのか、どんな治療を希望しているのかなど、きちんと伝えるのが大切です。
また、インプラント治療は誰でも受けられる?…実は避けた方が良い場合もありますのコラムでお話ししたとおり、糖尿病や高血圧、心臓病などの持病があるとインプラント治療に影響するため、安全に治療を受けられるかを確認する必要があります。
レントゲン・CT検査
インプラント治療では、人工歯を支える顎の骨が健康であることがとても重要です。レントゲン写真やCTスキャンなどの画像診断を行い、骨の密度や量、歯茎の状態などを確認します。
この検査結果をもとに、インプラントを埋め込むベストな位置や角度について、入念に計画していきます。
インプラントオフィス大通では、レントゲンやCTも最新の設備をご用意し、患者さんの歯や顎の状態を検査・確認しています。
歯周病の検査
インプラントは虫歯にならない?必要なケアは?のコラムでもお伝えしたように、インプラントは虫歯にはなることはありませんが、歯周病に似たインプラント周囲炎という病気になることがあります。
現在の歯が歯周病にかかっていると、インプラント周囲炎に侵されるリスクが高くなります。そのため、インプラント治療を受ける前には、歯周病の検査をしっかり行うことが大切なのです。
全身疾患についての検査
持病を持っている方は、インプラント治療が身体全体に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
上でも触れましたが、心臓病や糖尿病、高血圧の方は、感染症のリスクが高まったり、傷の治りが遅くなる可能性があります。そのため、持病の現在の状態を確認したり、血液検査、健康診断などの術前検査を実施することがあります。
治療計画の立案
インプラントは、誰にでも適している治療ではありません。上記で紹介した術前検査の結果を踏まえて、入れ歯やブリッジなどと比較し、そのメリットやデメリットを勘案したうえで、インプラントが適しているかどうかを検討します。
そして、インプラント治療を行うと決まった場合は、インプラントを埋め込む位置や角度、手術の方法、使用する麻酔の種類、治療後のケアなど、治療計画を綿密に立てていきます。
インプラント手術を成功に導くためのポイント
身体にメスを入れる外科手術である以上、成功に導くためには入念な準備と正しい知識が欠かせません。ここでは、インプラント治療前に知っておきたいポイントを押さえておきましょう。
カウンセリングは納得いくまで
カウンセリングでは、治療の流れや費用、術後のケア方法についてしっかりと説明を受けましょう。手術に関する疑問や不安を歯科医師に共有し、納得のいくまで情報を集め、担当医師とよく相談するのが大切です。
インプラントのメリット・デメリットをよく理解する
インプラント手術は、一般的な歯科治療と異なり、患者さんのライフスタイルにも影響がある治療です。手術を受ける前には、検査とカウンセリングを通じ、インプラントのメリットだけでなく、手術のリスクなどについても理解し、納得したうえで手術に臨みましょう。
歯科医師との信頼関係を築く
インプラント手術だけでなく、すべての治療や術前検査に言えることですが、患者さんと歯科医師の信頼関係(ラポール)を築くことが大切です。不安なことや疑問に思うことは遠慮なく歯科医師に伝えてください。
インプラント治療は、手術自体が成功すれば終わりではありません。その後のメンテナンスも含めて治療計画の一部です。注意して!インプラント治療後は放置すると様々なトラブルが…のコラムでもお伝えしたように、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、せっかく入れたインプラントが使えなくなってしまうこともあります。
また、患者さんご自身の毎日のケアも重要になります。インプラントのブラッシング方法や歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方についても、きちんと教えてもらいましょう。
患者さんと歯科医師が、ともに納得のいく治療計画を共有し、安全にインプラント治療を進めることが一番大切です。
インプラントオフィス大通は、患者さん一人一人に最適な治療計画を立案します
インプラント手術前の検査について、ご理解いただけましたでしょうか。安心して手術の日を迎えられるよう、気になることは事前に解消しておくことが重要です。
インプラント治療を成功させるためには、入念な治療計画と、インプラントを的確に埋入する技術が欠かせません。歯科医師が一人で判断するよりも、複数の目でチェックすることで、よりスムーズにインプラント治療を行うことができます。
インプラントオフィス大通では、医療法人社団 千仁会の経験豊富な歯科医師たちがチームを組み、レントゲンや各種検査結果をしっかり分析たうえで、インプラント治療を行います。そして、様々な角度から検討を重ねることで、患者さん一人一人に合った治療計画を提案し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。
札幌 大通でインプラント治療を検討している方は、どうぞお気軽にインプラントオフィス大通にご相談ください。