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コラム

インプラントを埋め込む位置や間隔にもルールがあるって知ってた?

2025/4/3


インプラントは、歯を失った部分に人工の歯を入れる治療法です。しかし、歯がないスペースがあればどこにでも自由にインプラントを埋め込めるわけではありません。

インプラント同士、あるいは隣の歯との距離は、近すぎても遠すぎても、様々な問題を引き起こす可能性があります。

今回は、そんなインプラントを埋め込む位置や間隔の重要性についてご紹介します。

インプラントの間隔と位置の目安



冒頭でも触れたように、インプラントはどこに埋入しても良いわけではありません。埋め込む位置には、いくつかの目安があります。

インプラント同士の間隔

インプラントを2本以上隣り合わせで埋め込む場合、インプラント同士の間は3mm以上空けることが望ましいとされています。

インプラントと天然歯との間隔

インプラントを入れる場所の隣にご自身の歯が残っている場合、インプラントと自然の歯の間は1.5mm以上の間隔を保つのが理想的です。

インプラント周囲の骨の厚さ



インプラントを埋め込む際は、特にインプラントの表面と裏面(頬側と舌側)周囲に十分な骨の厚みがあることも大切です。目安として骨の厚みが2mm以上(歯肉を含めると4mm以上)ある位置が理想とされます。

ただし、これはあくまで理想であり、特に見た目が気になる上の前歯などでは、これだけの厚みを確保するのが難しい場合もあります。

インプラントの深さ



インプラントを埋入する深さにも目安があります。歯茎のラインを基準として、そこから4mmほど下にインプラント体の上端が来るように埋め込むのが理想的とされています。

「4mmも深く?」と思われるかもしれませんが、インプラントを入れると、その刺激で歯茎が1mm程度下がるのが一般的です。

そのため、最初は4mmの位置でも、歯茎が落ち着くと、ちょうど良い深さ(約3mm)になることが多いのです。

インプラントの間隔や位置が大切なのはどうして?

インプラント同士の間隔や入れる位置は、治療後の骨や歯茎の状態、そして見た目にも大きく影響するため、とても大切なのです。具体的にご説明しましょう。

インプラント周囲の骨が減ることがあるため



インプラントを埋め込むと、その周りの骨がわずかに吸収される(減る)ことがあります。

一般的にインプラントを入れた後、1年くらいで周囲の骨が1~2mm程度減ることがあると言われています。これは、骨が十分厚い場合でも起こり得ることです。

もし、埋め込んだインプラント周囲の骨が薄い場合、この骨の吸収量がさらに大きくなってしまう可能性があるので、骨の厚みがきちんと確保できる位置にインプラントを埋入する必要があるのです。

歯茎が下がることがあるため(歯肉退縮)



歯茎の形や高さは、その下にある骨の形によって支えられています。これは、天然の歯でもインプラントでも同じです。

インプラント周りの骨が減ると、それに合わせて歯ぐきも下がってしまうことがあります。これを歯肉退縮(しにくたいしゅく)と呼びます。

骨が減る量が多ければ、歯ぐきも大きく下がってしまうため、歯肉退縮がなるべく生じないような適切な位置にインプラントを埋め込まなくてはなりません。

仕上がりの見た目を左右するため(審美面)



インプラント治療後の見た目を決める要素はいくつかありますが、上で述べた歯茎の状態もその一つです。

例えば、インプラントを入れた位置が不適切で、その部分だけ歯茎が大きく下がると、取り付ける人工歯が隣の歯よりも不自然に長く見えてしまい、審美面にも影響が出てきます。

せっかく時間もコストもかけてインプラント治療を行ったなら、機能性に加えて、きれいな見た目を手に入れたいものですよね。

美しい仕上がりのためにも、インプラントをどこに埋め込むかというのは非常に重要なポイントになるのです。

インプラントの位置を理想的にするには

インプラントを理想的な位置へ正確に入れるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?札幌のインプラントオフィス大通では、その精度を高めるために、以下のような点に配慮しています。

CTによる精密な検査・診断



通常のレントゲン写真では顎の骨の厚みや形、神経や血管の位置などを立体的に把握することは困難です。

インプラントの理想的な位置を決めるためには、歯科用CTを用いて顎の状態を3次元的に詳細に把握する必要があります。

インプラントオフィス大通では、患者さんが安心して治療に臨めるよう、最新の設備をご用意し、CT検査を行って骨の量や質、周囲の組織との距離を正確に計測します。

サージカルガイドの利用



CT画像上でどんなに精密に計画を立てても、実際に手術を行う際にズレが生じてしまう可能性があります。

そこでインプラントオフィス大通では、サージカルガイド(ガイドサージェリー)というマウスピースのような装置を使用します。これは、CTデータとシミュレーションに基づいて作製されるオーダーメイドの器具です。

以前、インプラント治療で使うサージカルガイドとは?のコラムで解説しましたが、サージカルガイドは、インプラントを埋め込むための穴を正確な位置・角度・深さに誘導する役割を果たします。例えるなら、狙った場所にまっすぐ線を引くための「定規」のようなものです。

これにより、計画通りの位置へ、正確にインプラントを埋入することが可能になります。

インプラントを適切な位置に埋入する大切さ



今回は、インプラントを埋入する正しい位置や間隔についてお話ししました。インプラントを入れると、顎の骨や歯茎、また審美性にも様々な影響が出ることがあることをご理科いただけたのではないでしょうか。

インプラント治療で自然な仕上がりを得るのは、どこに、どの角度で、どの深さに埋め込むかという精密な位置決めが非常に大切です。

インプラントオフィス大通では、しっかりと噛める機能の回復はもちろんのこと、見た目の自然さにも配慮したインプラント治療を心がけております。

お伝えしたように、インプラントの位置決めには細心の注意を払い、サージカルガイド(ガイドサージェリー)を使用して、正確な位置への埋入を重視した治療を行っておりますので、札幌でインプラントをご検討中の方、あるいはインプラントの位置や治療についてご質問やご不明な点がある方は、どうぞお気軽にインプラントオフィス大通にご相談ください。