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インプラント治療の流れ

Implant Office Odori

診断から通院・手術について

インプラント治療の大まかな流れとしては、検査・診断をし、治療計画のご説明にご納得頂けたら手術を行い、インプラントが骨と結合するのを待ち、約8週間後に最終的な人工の歯をつけます。

ただし、手術を行う前に周囲の歯のむし歯の治療や、歯周病の治療が必要な場合もあります。その場合はそれらの治療が一段落してからインプラントの処置に取り掛かることになりますので、治療期間は長期に及ぶ場合があります。

また、インプラントを埋め込む部分の骨を増やす手術が必要な場合は、骨造成手術後に安定期間を置いてから埋め込みますので、治療期間が長くなる可能性があります。

写真:患者に治療方針を説明する医師
写真:院内の待合室

インプラント治療の流れ

  • 1

    検査・診断・治療方針の説明
    (1回)

    お口の中の診査をし、口腔内模型、歯科用3次元CT撮影等の診断用の資料を取ります。コンピューターによる解析などを加えて、診断を下します。

    上記の診査・診断をふまえて、どのようなインプラントを、どの場所に、何本埋め込むか、噛み合わせを構築するまでの流れ、およびタイムスケジュールなどの説明をします。

    イメージ:検査・診断・治療方針の説明(1回)
    インフォームドコンセント

    担当医が、診査診断、治療計画、費用などについて、納得頂けるまでご説明し、患者さんのさまざまな疑問にも徹底的にお答えします。十分に納得された上で、よりよいインプラント治療を受けることが可能な環境を用意しております。

  • 2

    手術前措置、
    サージカルガイドの作成

    手術の前に、周囲の歯に治療が必要な場合は手術前措置を行うケースがあります。
    また、手術の時に使用するサージカルガイドを作成します。

    イメージ:手術前措置、サージカルガイドの作成
  • 3

    手術(1、2回)

    インプラントを骨に埋め込む手術を行います。手術は2回に分ける場合があり、分ける場合の2回目は歯茎を切って、埋めたインプラントの頭を露出させます。

    やがてインプラントは周囲の骨と結合し、安定します。インプラントと骨が結合するまでの間、定期的に健診を行い、インプラントの状態をチェックします。
    骨の状態によって期間は変わりますが、一般的に上あごは3ヶ月、下あごは2ヶ月でインプラントは周囲の骨と完全に結合されます。

    イメージ:手術(1、2回)
    即日インプラント

    即日インプラントとは、通常なら安定してから入れる仮歯を、人工の歯の根を埋め込んだその日に入れることです。
    全ての症例が適しているわけではありません。即日インプラントができる症例の患者さんにのみおすすめしています。

    手術当日の流れ

    手術当日の流れ

    1. 1.麻酔

      むし歯治療などに使用する局所麻酔をインプラント手術でも使用します。他の治療に比べて処置の負担が大きいことから、ご希望があればIVS (静脈内鎮静法)という麻酔を行うこともあります。

      IVS(静脈内鎮静法)とは
      点滴でお薬を体内に入れ、半分眠った状態で手術を受けることができるという方法です。治療に対する恐怖心や不安感を軽減することができます。個人差がありますが、治療終了後も2時間程度持続し、無理に起き上がるとふらつきやめまいを起こす場合があります。そのため、治療終了後は意識がはっきりしふらつきがなくなるまで休憩していただきます。

      手術当日は仕事、車・自転車の運転、機械の操作、料理等の火の扱いなどは控え、ご自宅でお休みください。

    2. 2.インプラントの埋め込み

      麻酔後、全身の状態を管理しながら進めます。手術時間は、インプラント1本の埋め込みで30分程度です。

      ドリルで
      骨を削ります。
      インプラントを
      埋め込みます。
    3. 3.縫合

      傷を縫い合わせます。

    手術時間について

    インプラント1本を埋める手術であれば手術時間は30分程度、事前の麻酔や術後の処置を含めて1時間から1時間半程度の場合が多いです。複数本を同時に埋め込む場合や、骨を増やす手術を同時に行う場合は1時間半から2時間半程度に及ぶ場合もあります。

    手術後の歯磨き・うがいについて

    手術当日は、傷口近くの歯磨きは避けていただきます。離れた箇所は歯磨きをしていただくことが可能です。うがいは傷口に刺激を与えるため避けていただく場合があり、翌日以降は傷の治り具合に応じてうがい薬によるうがいを開始していただき、数日後からインプラント周囲の歯磨きを開始していただきます。歯磨き開始の時期や、使用する歯ブラシなどに関しては傷の治り具合に応じて随時ご説明いたします。

    手術後の腫れについて

    インプラントに限らず、すべての外科手術は術後に腫れることが多いです。1日から1週間程度腫れが残る場合があります。

    手術から数日間の口腔内ケア

    当日はなるべく手術部位付近を使用しないように食事を摂っていただき、歯磨きも手術部位周辺はしないようにしていただきます。うがいもなるべく避けていただきます。 翌日からはうがい薬を使用してうがいをするようにしていただきます。食事は通常通り食べ始めることが可能になります。約1週間後(傷の治り具合に応じて)インプラント本体の歯磨きを開始していただきます。

  • 4

    手術後の処置
    インプラントの状態チェック
    (2回~)

    傷口の洗浄と抜糸を行う他、傷口やインプラントの状態チェックを行います。

    イメージ:手術後の処置 インプラントの状態チェック(2回~)
  • 5

    歯のセット(2回)
    インプラントの状態チェック(2回~)

    先に仮歯を入れインプラントを機能させ使ってみてから、
    実際に使い続けていく人口の歯をセットします。

    手術から
    歯のセットまで

    8週間

    イメージ:歯のセット(2回)インプラントの状態チェック(2回~)
  • 6

    メンテナンス(1~3ヶ月に1回)

    インプラントを埋め込んだ後は、定期的なメンテナンスが必要です。
    数カ月に一度定期健診にいらして頂きます。

    イメージ:メンテナンス(1~3ヶ月に1回)

メンテナンスについて

手術後の定期健診

  • インプラントは、一つの目安を10年と考えています。定期健診や歯科衛生士によるメンテナンスでそれ以上長持ちするケースが多いです。
  • インプラントを末永く安心して使用いただくためには定期健診が必要です。インプラント周囲炎、そしてご自身の歯の歯周病を予防することが長持ちさせる最大のキーポイントです。そのためには定期的な歯のクリーニングをお受けいただき、歯石などの汚れや付着物を取り除くことが必要です。
  • 当院では状態に応じて1~3ヵ月ごとの定期健診受診をお勧めしております。インプラントを快適に長くお使いいただくために、担当の歯科衛生士を配し、定期的なメンテナンスを行っております。

ご自宅でのメンテナンス

  • 歯ブラシは、いつもご使用されているものを使用して頂いてかまいませんが、歯磨き粉に関しては、研磨剤の粒子が入った歯磨き粉はインプラントと歯茎の間に粒子が挟まり、炎症の原因となる場合がありますので、粒子が入っていないものをご使用ください。
  • インプラント治療をされた方には、インプラント用のジェルコートをオススメしております。
  • 歯間ブラシやフロス(糸)は、使えるところにご使用ください。詳しいメンテナンス方法は、歯科医師または歯科衛生士よりご案内させていただきます。